【モダン】マーフォーク的思考とそれのもたらす結果についての事例-1
2012年2月25日 TCG全般
【期待すると失望します。これはジョークです】
現在のモダンに跋扈しているものはなんだ?
無様にも禁止を喰らった《祖先の幻視》でもなく、《ゴルガリの墓トロール》でもなく、ましてやなんとも貧相なカードパワーのあの馬鹿げた金属出てきた魔法素を生み出す塊か?あるいは自分の師匠を裏切ったちっぽけな次元から渡ってきたあの魔法使いか?――違う。
やつらはもう死んだ。何か、大きな力によって踏み潰されたのだ。あの二足の、不思議な剣ばかり作る女も、殺された。
今残っているのは、ただ、取り込まれたと思ったらまた新たな生命を垂れ流す不可解な殻と、あの女が残していった剣を浅ましくも啄ばんでいる鳥達、そしてあのマナの失われた次元に好き好んで旅をしに行く黒魔術を使う女だ。鉄屑どもは煤で汚れたような小さい虫に兜をつけて使役し、あるところではただ硬いだけの腐臭のする、黒い油を撒き散らす、(生命体とは認めたくないほど汚らわしいものが)無限に増殖している。
それだったら、なんだ。一体、誰が勝てるというのだ。やつらに、圧倒的に、完璧に勝てるものとは一体誰だ?同じように汚い土地たちを並べて、自分の生命力を減らしてまで即座のマナを手に入れる必要がどこにある?ましてや、つながりの薄い怪物たちを使役して何になる?
そうだ、部族だ。
だが、残念なことに、今の部族にはあの二本足たちがいる。そう、一度忘れた呪文をもう一度思い出させる忌まわしきモノクルの魔術師と、――思い出したくもない、燃え殻にもう一度火をつける小さな赤魔術師だ。
やつらに勝つためには?やつらに一泡吹かせるためには?やつらの異常な速さを凌駕して、恐れを抱かせるには?
魚達の力を借りよう。
薄い羽を持った、脆弱な魔物でなく、水の守護でもある彼らに力を借りよう。
/////////////////////////////////////////////
で、どうするか。
現在のメタゲームは非常に健康的なものとなっています。
・コントロール系
ジャンド
青黒
・ビート系
zoo
親和
殻
・クロックパーミ
バント
トリコロール
・コンボ、チェイン
UR墓地利用系(昇天、過去)
と言うものがぐるぐると回りながらメタを構成している状態です。カウンター呪文が《差し戻し》《マナ漏出》《謎めいた命令》程度しかないため、青黒系も最速タイタンなどの『完全にコントロール』ではなく、『とっとと出して殴りきり』と言うタイプに変遷しているように見受けられます。
(殻はコンボ系もかねています。勝率が高いことの一つかもしれないです)
では、マーフォークを使う際に、どこの位置を目指すべきなのでしょうか。
『コントロール系の場合』
まず、はっきり言って無理としか言いようがありません。優秀なマーフォーク系スペルはどれも小粒なものが多いですし、青、(白黒)と言うカラーパイを使うならもっと強いコントロールが組めるからです。考慮の必要もないです。
『クロックパーミ系の場合』
今、一番主流となっているタイプ(と言うか、これ以外のマーフォーク系デッキが存在しない)です。
サンプルデッキレシピを出しましょう
4 《アトランティスの王/Lord of Atlantis》
4 《マーフォークの君主/Merfolk Sovereign》
4 《珊瑚兜の司令官/Coralhelm Commander》
4 《メロウの騎兵/Merrow Reejerey》
4 《銀エラの達人/Silvergill Adept》
4 《呪い捕らえ/Cursecatcher》
1 《川の殺し屋、シグ/Sygg, River Cutthroat》
1 《大いなる玻璃紡ぎ、綺羅/Kira, Great Glass-Spinner》
4 《マナ漏出/Mana Leak》
3 《蒸気の絡みつき/Vapor Snag》
2 《謎めいた命令/Cryptic Command》
4 《霊気の薬瓶/AEther Vial》
17 《島/Island》
4 《変わり谷/Mutavault》
Sideboard
2 《大祖始の遺産/Relic of Progenitus》
3 《呪文貫き/Spell Pierce》
3 《ハーキルの召還術/Hurkyl’s Recall》
2 《瞬間凍結/Flashfreeze》
3 《四肢切断/Dismember》
2 《睡眠/Sleep》
4 《アトランティスの王/Lord of Atlantis》
4 《マーフォークの君主/Merfolk Sovereign》
4 《珊瑚兜の司令官/Coralhelm Commander》
4 《メロウの騎兵/Merrow Reejerey》
4 《銀エラの達人/Silvergill Adept》
4 《呪い捕らえ/Cursecatcher》
1 《川の殺し屋、シグ/Sygg, River Cutthroat》
1 《大いなる玻璃紡ぎ、綺羅/Kira, Great Glass-Spinner》
4 《マナ漏出/Mana Leak》
3 《蒸気の絡みつき/Vapor Snag》
2 《謎めいた命令/Cryptic Command》
4 《霊気の薬瓶/AEther Vial》
17 《島/Island》
4 《変わり谷/Mutavault》
Sideboard
2 《大祖始の遺産/Relic of Progenitus》
3 《呪文貫き/Spell Pierce》
3 《ハーキルの召還術/Hurkyl’s Recall》
2 《瞬間凍結/Flashfreeze》
3 《四肢切断/Dismember》
2 《睡眠/Sleep》
見てのとおり、青単色と言うレシピが多いです。色事故を減らす、と言う目的もありますし、色をたした場合に起こりうるデメリット(特殊地形対策、フェッチダメージ、etc...)を完全にカットできる、また、青単色でも十分に強いクロックを用意できるからでしょう。
メインの戦い方としては、『1t薬瓶出して、後はカウンター握ってれば勝てる』と言った感じです。
《アトランティスの王》のおかげで青系のデッキに対してメインからはほぼ負けないレベルのクロックを用意できますし、最後の数点も《蒸気の絡みつき》《謎めいた命令》で綺麗に削ることが可能です。ですが、除去コン系のデッキに対しての脆弱さは言うまでもありません。
おそらく多くの人がこのタイプを使っていると思うのでここでは割愛します。
『ビート系の場合』
この場合、目指すのは二つのパターンに分かれると思います。
1.大量のロードを並べて、《水大工の意思》《蒸気の絡みつき》《流刑への道》などを絡めながら殴り倒す。
2.細かなクロックを用意して、戦場を膠着させながらコツコツ殴り切る。
1の場合、もうほとんどクロックパーミ系と同一なレシピが出来るのは分かりきっていますから、今回は2で構築を行ってみたいと思います。
・まず、一体どれに強いのか。
コンボ系に対してはほぼ無理と言っていいでしょう。早いダメージソース(zooにおける1t教主2t剣or聖遺)を用意できない限り、もしくは墓地対策、勝つのは難しいと思います。
ビート系(殻を除く)に大量に入っている除去スペル、そして《渋面の溶岩使い》にどう対応していくかと言うことがキーになってきます。
つまり、横に展開し続けるパターンが必要になってきます。
では、組んでみましょう。
まず、投入するべきは《群れの召喚/Summon the School》 と言うカードです。
Summon the School / 群れの召喚 (3)(白)
部族 ソーサリー — マーフォーク(Merfolk)
青の1/1のマーフォーク(Merfolk)・クリーチャー・トークンを2体戦場に出す。
あなたがコントロールするアンタップ状態のマーフォークを4つタップする:あなたの墓地にある群れの召喚をあなたの手札に戻す。
白をタッチして、このカードを投入することにより、従来より飛躍的にマーフォークを横に並べやすくします。カウンターに強いというのも一つメリットとして挙げられるでしょう。
しかし、必然的に白をタッチしたことによりマナベースはきつくなります。知らん!もう知らんもん!抜いちまえあんな司令官とか言う出した瞬間に仕事しないやつ!おっせーんだよ!謎めいた命令も抜きだ抜き!色拘束強すぎだっての!何がギルドランドだ!高いんだよ!《ワンダーワインの分岐点》でいいっつーの!
で、出来たデッキがこれだよ!ちくしょう!投げてやる!知らんもんもう!ビート型とか弱いに決まってんだろ!つられてろ勝手に!もう!いいよ!もう!
10:《島/Island》
6:《平地/Plains》
4:《ワンダーワインの分岐点/Wanderwine Hub》
4:《メロウの騎兵/Merrow Reejerey》
4:《アトランティスの王/Lord of Atlantis》
4:《銀エラの達人/Silvergill Adept》
4:《水流を読む者/Judge of Currents》
4:《石ころ川の群れ長/Stonybrook Schoolmaster》
4:《石ころ川の旗騎士/Stonybrook Banneret》
3:《呪い捕らえ/Cursecatcher》
3:《外身の交換/Crib Swap》
1:《消し去りの才覚/Banishing Knack》
3:《バネ葉の太鼓/Springleaf Drum》
3:《群れの召喚/Summon the School》
3:《賢人の消火/Sage’s Dousing》
サイドから《純視のメロウ/Puresight Merrow》と《極楽のマントル/Paradise Mantle》たせばいいんじゃねぇかな!《メロウの先触れ/Merrow Harbinger》でも入れればいっぱいサーチ出来るよ!ちょー嬉しいね!弱いね!
現在のモダンに跋扈しているものはなんだ?
無様にも禁止を喰らった《祖先の幻視》でもなく、《ゴルガリの墓トロール》でもなく、ましてやなんとも貧相なカードパワーのあの馬鹿げた金属出てきた魔法素を生み出す塊か?あるいは自分の師匠を裏切ったちっぽけな次元から渡ってきたあの魔法使いか?――違う。
やつらはもう死んだ。何か、大きな力によって踏み潰されたのだ。あの二足の、不思議な剣ばかり作る女も、殺された。
今残っているのは、ただ、取り込まれたと思ったらまた新たな生命を垂れ流す不可解な殻と、あの女が残していった剣を浅ましくも啄ばんでいる鳥達、そしてあのマナの失われた次元に好き好んで旅をしに行く黒魔術を使う女だ。鉄屑どもは煤で汚れたような小さい虫に兜をつけて使役し、あるところではただ硬いだけの腐臭のする、黒い油を撒き散らす、(生命体とは認めたくないほど汚らわしいものが)無限に増殖している。
それだったら、なんだ。一体、誰が勝てるというのだ。やつらに、圧倒的に、完璧に勝てるものとは一体誰だ?同じように汚い土地たちを並べて、自分の生命力を減らしてまで即座のマナを手に入れる必要がどこにある?ましてや、つながりの薄い怪物たちを使役して何になる?
そうだ、部族だ。
だが、残念なことに、今の部族にはあの二本足たちがいる。そう、一度忘れた呪文をもう一度思い出させる忌まわしきモノクルの魔術師と、――思い出したくもない、燃え殻にもう一度火をつける小さな赤魔術師だ。
やつらに勝つためには?やつらに一泡吹かせるためには?やつらの異常な速さを凌駕して、恐れを抱かせるには?
魚達の力を借りよう。
薄い羽を持った、脆弱な魔物でなく、水の守護でもある彼らに力を借りよう。
/////////////////////////////////////////////
で、どうするか。
現在のメタゲームは非常に健康的なものとなっています。
・コントロール系
ジャンド
青黒
・ビート系
zoo
親和
殻
・クロックパーミ
バント
トリコロール
・コンボ、チェイン
UR墓地利用系(昇天、過去)
と言うものがぐるぐると回りながらメタを構成している状態です。カウンター呪文が《差し戻し》《マナ漏出》《謎めいた命令》程度しかないため、青黒系も最速タイタンなどの『完全にコントロール』ではなく、『とっとと出して殴りきり』と言うタイプに変遷しているように見受けられます。
(殻はコンボ系もかねています。勝率が高いことの一つかもしれないです)
では、マーフォークを使う際に、どこの位置を目指すべきなのでしょうか。
『コントロール系の場合』
まず、はっきり言って無理としか言いようがありません。優秀なマーフォーク系スペルはどれも小粒なものが多いですし、青、(白黒)と言うカラーパイを使うならもっと強いコントロールが組めるからです。考慮の必要もないです。
『クロックパーミ系の場合』
今、一番主流となっているタイプ(と言うか、これ以外のマーフォーク系デッキが存在しない)です。
サンプルデッキレシピを出しましょう
4 《アトランティスの王/Lord of Atlantis》
4 《マーフォークの君主/Merfolk Sovereign》
4 《珊瑚兜の司令官/Coralhelm Commander》
4 《メロウの騎兵/Merrow Reejerey》
4 《銀エラの達人/Silvergill Adept》
4 《呪い捕らえ/Cursecatcher》
1 《川の殺し屋、シグ/Sygg, River Cutthroat》
1 《大いなる玻璃紡ぎ、綺羅/Kira, Great Glass-Spinner》
4 《マナ漏出/Mana Leak》
3 《蒸気の絡みつき/Vapor Snag》
2 《謎めいた命令/Cryptic Command》
4 《霊気の薬瓶/AEther Vial》
17 《島/Island》
4 《変わり谷/Mutavault》
Sideboard
2 《大祖始の遺産/Relic of Progenitus》
3 《呪文貫き/Spell Pierce》
3 《ハーキルの召還術/Hurkyl’s Recall》
2 《瞬間凍結/Flashfreeze》
3 《四肢切断/Dismember》
2 《睡眠/Sleep》
4 《アトランティスの王/Lord of Atlantis》
4 《マーフォークの君主/Merfolk Sovereign》
4 《珊瑚兜の司令官/Coralhelm Commander》
4 《メロウの騎兵/Merrow Reejerey》
4 《銀エラの達人/Silvergill Adept》
4 《呪い捕らえ/Cursecatcher》
1 《川の殺し屋、シグ/Sygg, River Cutthroat》
1 《大いなる玻璃紡ぎ、綺羅/Kira, Great Glass-Spinner》
4 《マナ漏出/Mana Leak》
3 《蒸気の絡みつき/Vapor Snag》
2 《謎めいた命令/Cryptic Command》
4 《霊気の薬瓶/AEther Vial》
17 《島/Island》
4 《変わり谷/Mutavault》
Sideboard
2 《大祖始の遺産/Relic of Progenitus》
3 《呪文貫き/Spell Pierce》
3 《ハーキルの召還術/Hurkyl’s Recall》
2 《瞬間凍結/Flashfreeze》
3 《四肢切断/Dismember》
2 《睡眠/Sleep》
見てのとおり、青単色と言うレシピが多いです。色事故を減らす、と言う目的もありますし、色をたした場合に起こりうるデメリット(特殊地形対策、フェッチダメージ、etc...)を完全にカットできる、また、青単色でも十分に強いクロックを用意できるからでしょう。
メインの戦い方としては、『1t薬瓶出して、後はカウンター握ってれば勝てる』と言った感じです。
《アトランティスの王》のおかげで青系のデッキに対してメインからはほぼ負けないレベルのクロックを用意できますし、最後の数点も《蒸気の絡みつき》《謎めいた命令》で綺麗に削ることが可能です。ですが、除去コン系のデッキに対しての脆弱さは言うまでもありません。
おそらく多くの人がこのタイプを使っていると思うのでここでは割愛します。
『ビート系の場合』
この場合、目指すのは二つのパターンに分かれると思います。
1.大量のロードを並べて、《水大工の意思》《蒸気の絡みつき》《流刑への道》などを絡めながら殴り倒す。
2.細かなクロックを用意して、戦場を膠着させながらコツコツ殴り切る。
1の場合、もうほとんどクロックパーミ系と同一なレシピが出来るのは分かりきっていますから、今回は2で構築を行ってみたいと思います。
・まず、一体どれに強いのか。
コンボ系に対してはほぼ無理と言っていいでしょう。早いダメージソース(zooにおける1t教主2t剣or聖遺)を用意できない限り、もしくは墓地対策、勝つのは難しいと思います。
ビート系(殻を除く)に大量に入っている除去スペル、そして《渋面の溶岩使い》にどう対応していくかと言うことがキーになってきます。
つまり、横に展開し続けるパターンが必要になってきます。
では、組んでみましょう。
まず、投入するべきは《群れの召喚/Summon the School》 と言うカードです。
Summon the School / 群れの召喚 (3)(白)
部族 ソーサリー — マーフォーク(Merfolk)
青の1/1のマーフォーク(Merfolk)・クリーチャー・トークンを2体戦場に出す。
あなたがコントロールするアンタップ状態のマーフォークを4つタップする:あなたの墓地にある群れの召喚をあなたの手札に戻す。
白をタッチして、このカードを投入することにより、従来より飛躍的にマーフォークを横に並べやすくします。カウンターに強いというのも一つメリットとして挙げられるでしょう。
しかし、必然的に白をタッチしたことによりマナベースはきつくなります。知らん!もう知らんもん!抜いちまえあんな司令官とか言う出した瞬間に仕事しないやつ!おっせーんだよ!謎めいた命令も抜きだ抜き!色拘束強すぎだっての!何がギルドランドだ!高いんだよ!《ワンダーワインの分岐点》でいいっつーの!
で、出来たデッキがこれだよ!ちくしょう!投げてやる!知らんもんもう!ビート型とか弱いに決まってんだろ!つられてろ勝手に!もう!いいよ!もう!
10:《島/Island》
6:《平地/Plains》
4:《ワンダーワインの分岐点/Wanderwine Hub》
4:《メロウの騎兵/Merrow Reejerey》
4:《アトランティスの王/Lord of Atlantis》
4:《銀エラの達人/Silvergill Adept》
4:《水流を読む者/Judge of Currents》
4:《石ころ川の群れ長/Stonybrook Schoolmaster》
4:《石ころ川の旗騎士/Stonybrook Banneret》
3:《呪い捕らえ/Cursecatcher》
3:《外身の交換/Crib Swap》
1:《消し去りの才覚/Banishing Knack》
3:《バネ葉の太鼓/Springleaf Drum》
3:《群れの召喚/Summon the School》
3:《賢人の消火/Sage’s Dousing》
サイドから《純視のメロウ/Puresight Merrow》と《極楽のマントル/Paradise Mantle》たせばいいんじゃねぇかな!《メロウの先触れ/Merrow Harbinger》でも入れればいっぱいサーチ出来るよ!ちょー嬉しいね!弱いね!
コメント